(※2019年4月15日に公開した記事ですが、情報の追記、その他の修正を加え2021年12月25日に再度公開しました!)

しつけアドバイザーのがわです!
- ボーダーコリーってどんな犬?
- ボーダーコリーの性格は悪い?
- ボーダーコリーってしつけが難しい?
ぼくはボーダーコリーを飼っています!
犬の中で一番IQが高いとされているボーダーコリー。
賢いというイメージが強いのか、インターネットではなにかとマイナスなことを言われがちです。
「賢いから、犬初心者には向いてないよ」
「飼育放棄が多いって有名だよね」
「運動量がとにかく多いから大変だよ」
実際にボーダーコリーを飼う前にインターネットで調べていると、こんな風に書かれていることが多いなあと感じました。
でも、ぼくはやっぱりボーダーコリーを選びました。
犬を飼うこと自体初めてなぼくが、なぜボーダーコリーを選んだのか?
この記事では、ボーダーコリーにまつわるウワサやギモンについて、実際に飼っているぼくが本音をお伝えしていきます!
それでは、いってみましょう♪
ボーダーコリーはどんな犬?


アジリティやドッグダンスでは、必ずといっていいほど上位にランクインしているボーダーコリー。
ほかの犬種と比べると、このような特徴があります。
ボーダーコリーの特徴
- 身体能力がとても高い
- 注意深く、判断能力がとても高い
- 飼い主に従順
ボーダーコリーと人間は、古くからお互いを良きパートナーとして共存してきました。
なぜ、ボーダーコリーはここまで能力が高いといわれているのか?
ボーダーコリーの歴史を知っていくと、その答えがわかるかもしれません。
まずは、基本的なところからボーダーコリーについて理解を深めていきましょう!
歴史


ボーダーコリーは、牧羊犬として人間のそばで活躍してきた イギリス原産の犬種です。
名前にも入っているボーダーは、原産地がイングランドとスコットランドの国境(ボーダー)であることが由来だそう。
犬種としての団体の公認が1987年と、比較的最近になってからって知ってました?
なぜかというと、ボーダーコリーは、牧羊犬としての作業能力のみが重視されていたためです。
他のコリー種と比べ、ボーダーコリーは見た目の優雅さに欠けていた等の背景もあり、公認が遅れたそう。
身体的特徴


ボーダーコリーは、模様や耳の形が個体によってさまざまです。
ブレーズ


鼻筋から頭部にかけて走る白い毛のことをブレーズと呼びます。
後述しますが、ブレーズがカラーまで伸びていることをフルブレーズと呼びます。
ちなみにですが、一般的には左右対称で太めのブレーズのボーダーコリーは生体価格が高くなります。


その他にも、顔の半分ずつで色の違うハーフフェイス、顔全体が黒いガングロと呼ばれる子もいます。
本当に個性が出る部分で、どのボーダーコリーもかわいいですよね!
カラー(首回り)


首回りの白い部分をカラーと呼びます。
幅広く均一で、左右対称に首回りを覆っているカラーが理想的な入り方となります。
ブレーズと同じように、首回りをぐるっと一周するようなカラーをフルカラーと呼びます。
カラーの入り具合でも価格の上下がありますよ!
耳


立ち耳、半立ち耳、垂れ耳など。
ジャパンケネルクラブという団体のスタンダードは、垂れ耳だそうです。
うちのは立ち耳ちゃん。
耳がピンと立ってて、超かわいいですよね。
目


茶褐色のボーダーコリーがスタンダードですが、バイアイ(両目で違う色)の個体もいます。
身体の大きさ


分類としては、中型犬に属します。
体高はオスで53cmほど、メスはそれより若干低く52cmほどとなります。


- 体高って?
-
犬が立った状態で、地面から背中までの高さを指します。
体重は14kg~22kgほど。
これも、オスのほうがやや重くなることが多いそうです。
ちなみに、ぼくのご近所さんもボーダーコリーを飼ってらっしゃるのですが、
お互いオスで7か月過ぎた時点の体重がうちが14kg、ご近所さんが18kgと個体差があるようです。
体高についてはあまり差がないように見受けられました!
寿命


だいたい10~17歳です。
最近では人間の寿命が延びているように、犬の寿命も長くなっているみたいですよ!
食事や運動などで健康管理をしっかり行うことで長生きさせることができます♪
性格


牧羊犬というバックボーンがあるため、従順かつ機敏、とても注意深く判断能力に長けています。
『The Intelligence of Dogs』の著者でもある、ブリティッシュコロンビア大学の教授のStanley Coren博士によると、全犬種の中で一番賢いという研究結果が出たそうです。
知能の実験は、犬に新しいコマンドを教え、そのコマンドを理解するまでの回数などで判断したそうですよ!
物事を理解する能力が高いほか、飼い主に従順で一途であり、神経質で警戒心が強い性格です。
毛質・毛色


毛質は長毛種が基本ですが、短毛もあります。
人間の髪と同じように、ストレートな場合もあれば、癖毛な個体も。
うちのボーダーは癖毛なので、お風呂に入るとチリチリになって可愛いです(笑)
一般的なカラーは三種類ですが、多種多様に存在します。
ブラック&ホワイト


いわゆるボーダーコリーといえば、このカラーが王道なのではないでしょうか。
ぼくが一番好きなカラーです。
ブルーマール


ブルーといっても青いわけではなく、明るい背景色に暗い斑点の大理石模様をマールと呼びます。
レッド


コリーっぽさが残るカラーリングです!
ボーダーコリーのウワサとホンネ


ボーダーコリーのウワサについて、実際に飼っているぼくがホンネで語ります!
性格は悪い?
実際に飼っているぼくは、ボーダーコリーの性格が悪いと感じません。
ぼくは猫も飼っているのですが、猫をいじめたりするようなこともないです。
ボーダーコリーは賢い犬種なので、おもちゃの遊び方とか、遊びの誘い方が結構アグレッシブではありますが(笑)
人間が大好きな犬種なので、かまわずにほっておくとストレスが溜まります。
しつけが難しい犬種か


結論から先にお話しすると、ぼくはボーダーコリーのしつけは難しいと感じていません。
ぼくは、犬の性格を見抜き、犬を家族の一員としてしつける意識を持っているので、難しいと思ったことはないです。
ぼくの持論なのですが、しつけは人間のやり方次第です。
ですが、ボーダーコリーは飼育放棄が多いのは事実。
ボーダーコリーのしつけを難しくしているのは、飼い主側であるということです。
犬をしつける上で重要なポイントがあります。
一貫性をもって正しく愛犬と向き合うこと。
犬をしつけるのに、訓練的な厳しさも、暴力的なしつけも必要ありません。
最近では、褒めるしつけが犬の学習に効率的だという研究結果がでているくらいです。
その研究結果に習い、うちのしつけの方針は、褒めて犬を伸ばすことです。
愛犬の問題行動を褒めるしつけを学びたい人は、こちらの記事も 一緒に読んでみてください。
⇒褒めるやり方で愛犬のお悩みを解決?犬のしつけ教材Inuversity(イヌバーシティ)を辛口評価!
犬も人間と同じようにいろんな性格を持っているので、犬の個性に合ったしつけ方を見つけてあげることも、犬を飼う醍醐味だと思いますよ!
賢い犬だからしつけをしなくても大丈夫か


ダメです。
「頭が良いからしつけをしなくてもちゃんとこちらの意図を理解し、いい子にしてくれるだろう」
このような考え方を持っているのであれば、捨ててください。
賢い=いうことをしっかりきく、というわけではありません。
なぜボーダーコリーは賢い犬といわれているのか?
それは、牧羊犬として働いてきた歴史があるので、人間の指示を待つ姿勢や、指示を実行する能力がとても高い犬種だからです。
人間を見る目を鋭く光らせ、飼い主の行動を見逃さない洞察力を持っているので、ずる賢い一面が出ることもあります。
ダメなものはダメ!と理解させるしつけ力が求められるでしょう。


だからといって、暴力や恐怖で犬を抑える必要はありませんし、ぼくはそのようなしつけを一切しないで育てています。
ボーダーコリーが持つ能力の高さをいい方向へ活かすのかは、あなた次第。
悪い方向に賢さが働いてしまえば、とても扱いづらい犬に育ってしまう可能性を秘めている犬種であることは間違いないとお伝えしたいです。
困ったことに、ボーダーコリーは飼育放棄がとても多い犬種でもあります。
たくさん運動しなきゃストレスが溜まるんでしょ?


牧羊犬がルーツのボーダーコリーは、物凄い運動量が必要だと誤解を受けやすいような気がします。
あなたもインターネットでボーダーコリーについて調べているとき、こんな情報が書いてありませんでしたか?
- 広い庭がある家じゃなきゃ飼っちゃいけない
- アジリティのような競技を必ずしなきゃいけない
- 最低でも1日1時間×2回の散歩に、週末はドッグランに連れていきましょう
ぼくも散歩中に、似たような質問をされることが多かったです。
おそらく、ボーダーコリーにとって運動がストレス発散の一番の手段だと思っていらっしゃるのかなと感じました。
持っている運動能力と、運動の必要量は必ずしもイコールではないとぼくは考えています。
また、実際に飼っていて、運動だけがボーダーコリーのストレス発散方法ではないと感じました。
ここからは、ボーダーコリーにとっての運動量とストレス発散について、詳しくお話ししていきたいと思います。
毎日の運動量について
確かに、ボーダーコリーは牧羊犬として働いていたので、スタミナやポテンシャルを持っている犬種です。
「毎日すごい量の運動をさせなきゃいけない」
と思いますよね。
実際には、ぼくは毎日クタクタに疲れるほど走らせているわけでも、毎日3~4時間も散歩にいっているわけではありません。
なぜかというと、犬が持っている運動能力と、運動の必要量がイコールではないと考えているためです。
例えば、プロ野球選手は身体能力も高く、ぼくとは比べ物にならないほど運動量の限界値が高いはず。
ですが、毎日きついトレーニングを限界までしているのでしょうか?
トレーニングのしすぎでケガをするのはわかりきっていますし、トレーニングとお休みをしっかり管理して活動をしていると思います。
犬も同じように、毎日走らせまくっていると股関節のケガや病気につながりやすくなります。
特に子犬期は疲れ知らずで、思っているよりも無理をして遊ぶ傾向があるんです。
実際、ぼくは犬にめちゃくちゃ運動させているわけではないですし、散歩も1日1時間くらいしかしてないですが、今のところ特にストレスが溜まっていたずらをするようなことはありません!
散歩の目安を鵜呑みにして1時間いつものルートをダラダラ歩くより、ゆっくり歩いたり速足で歩いてみたり、止まっておすわりをさせてみたりと刺激を演出する30分の散歩の方がボーダーコリーにとってはストレス発散になります。
飼い主の工夫で量より質の散歩をさせ、ストレス発散を効果的にできるわけです。
ボーダーコリーのストレスについて
ボーダーコリーは賢い犬種なので、飼い主と頭を使った遊びをすることを好みます。
頭の良さゆえに、運動を多くさせても、ボーダーコリーのストレスを解消できないかもしれません。
ストレス発散という点では、ぼくは運動の量よりも、頭を使うような質の高い散歩や濃いコミュニケーションを取ることを大事にしています。
上記で挙げた緩急のある散歩以外に、ソファで一緒に座ってテレビを見たり、ブラッシングをしたり、ちょっとしたトリックの練習をしたりとかですね^^
家の中でできる頭を使った遊びは、ボーダーコリーを飼う上で必要不可欠だと思います。
こちらの考えをくみ取って遊んでる姿は、ボーダーコリー特有のかわいさを感じられてたまらないですよ!
ボーダーコリーを飼うことをオススメしない理由


「ボーダーコリーはこういう犬だ!」という先入観がある場合は、飼わない方がいいと思います。
犬も人間と同じように、それぞれ性格や個性を持っています。
犬種の枠組みに捕らわれず、迎えたその犬にとってベストなしつけ方を導き出せる方にボーダーコリーをオススメしたいです!
ボーダーコリーは本当に素晴らしい犬です。
もうボーダーコリー以外は飼えないと思ってしまうくらい、 魅力的な犬種なんですよ!
飼い主の言葉を理解して行動を取り、教えたことをすぐに実行するポテンシャルを持っています。
言葉を交わせなくても、まるで友達とコミュニケーションを取るように楽しい時間を共有できる犬です。
素晴らしいドッグライフを一緒に送る相棒として、あなたの生活に寄り添ってくれるでしょう。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます♪
コメント
コメント一覧 (4件)
私も英国でボーダーコリー犬を飼っています。この記事に私も100%同感です。
ご紹介ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
英国というと、まさにボーダーコリーの本場ですね!
「ボーダーコリーじゃないとダメ」という飼い主様の意見が、ボーダーコリーを飼うとよくわかりますよね。
今週、亡くなりましたが、自分ちでも飼ってました。
田舎で家外自由に行き来できるようにしてたのもありましたが散歩はほとんど近所数十分くらいで大丈夫でした。散歩の時間よりいかに家族と一緒にいられるかが大事かと思います。
コメントありがとうございます。
愛犬が亡くなったとのこと、残念に思います。
きっと、楽しかった思い出と一緒に虹の橋を渡ったことでしょう。
おっしゃる通り、非常に賢い分飼い主とのコミュニケーションの時間が大事になる犬種だと
考えています。