
しつけアドバイザーのがわです!
「歯周病は万病のもと」なんて言葉、よく耳にしますよね。
ぼくは、小さいころから歯磨きが大嫌いで、親によく怒られていました。
実は「歯周病は万病のもと」という言葉、犬にも同じことが言えるんです。
体の仕組みのことを考えると、犬の歯のケアは人間より丁寧にしなければならないかもしれません。
以前、犬の口臭と対処法について記事にしたのですが、犬の歯石と健康の関係性をより深くまとめていきたいと思い、この記事を執筆しています。
この記事では、犬の歯石取りの治療費や、治療の種類、そのメリット・デメリットなど、犬の歯石取りに関するギモンにお答えしていきます!
- 歯周病が犬の体に及ぼす影響
- 犬の歯石取りの種類とメリット・デメリット
- 犬の歯石取りの費用
- 犬の歯石取りの保険について
それでは、記事の最後までよろしくお願いします!
犬の歯石の原因


以前まとめた、犬の口臭の原因と対処法の記事をより深く説明していきます。
簡単にお話ししますと、歯石ができるまでの流れはこんな感じです。
- 犬の歯に細菌のかたまりである歯垢(しこう)がつく
- 歯垢(しこう)と唾液中のミネラル分が結びつき歯石化する
- 歯垢(しこう)や歯石が原因で、歯周病を発症する
まず、歯垢(しこう)が犬の歯に付着します。
歯垢(しこう)とはなんぞやというと、簡単にいえば増殖した細菌のかたまりです。
ドッグフードの食べカスなどが歯に残ったままですと、口の中の細菌が増殖して歯垢(しこう)になります。
歯の根元にネバネバした白いものがついていれば、それが歯垢(しこう)です。
細菌のかたまりである歯垢(しこう)を放置すると、唾液中のミネラル分と歯垢(しこう)が結びつき、歯石となってしまうんですね。
犬は、約3~5日で歯垢(しこう)が歯石化するそうです。
というのも、犬の口内は、pH=8~8.5のアルカリ性のため、歯石化のスピードが速いのです。
ちなみに人間の口内はpH=6.8~7の中性~弱酸性で、歯垢(しこう)とミネラル分の結びつきが犬ほど速くないようですよ!
だからといって、ぼくの子供時代のように歯磨きをサボっていいわけではないですが(笑)
犬の歯石について、ここまでお話しした中で重要なポイントをまとめます!
- 歯石の原因は、歯垢(しこう)のケア不足
- 犬は歯石化するスピードが速い
歯石の原因と正体について、ざっくりご理解いただけましたか?
では次に、冒頭でお話しした「歯周病は万病のもと」の核心について触れていきたいと思います。
犬の歯石を放置すると怖い一つの理由


犬の口の中で細菌がかたまったものが歯石であるとお伝えしましたが、口内の細菌のかたまりを放置すると、犬の体にどんな影響があるのでしょうか?
結論から書きますが、犬の歯に歯石や歯垢(しこう)が溜まっていくことで、最終的に歯周病を発症します。


- 歯周病とは?
-
歯肉が腫れる歯肉炎や、歯を支えている組織が炎症を起こす歯周炎といった病気のこと。
歯周病は、犬の体内のあらゆる部分に影響をおよぼす危険性があります。
歯周病は、犬の命にかかわる病気であることを覚えておきましょう!
あらゆる部分に影響をおよぼす可能性があるとお伝えしましたが、歯周病によって引き起こされるリスクのある病気をお伝えしたいと思います。
- 心臓疾患
- 脳梗塞
- 糖尿病
- 誤嚥(ごえん)性肺炎
いずれも、歯周病の細菌が体内に入ってしまい、わずらう可能性のある病気です。
例えば、歯周病の一種である歯肉炎の炎症部分から細菌が入り込んでしまうなどですね。
「歯周病は万病のもと」であることは犬も一緒です。
歯周病の原因の歯垢(しこう)や歯石を取ってあげることで、歯周病予防ができます!
犬の歯石取りの種類とメリット・デメリットまとめ


犬の歯石を取りたいとき、どこでやってくれるのか、どんな方法があるのか気になりますよね。
一般的には、犬の歯石取りはこんなところでやってくれます。
- 動物病院
- デンタルケア専門店
- トリミングサロン
- ペットホテル
それでは、犬の歯石取りはどのような種類があるのでしょうか?
全身麻酔による歯石取り


犬に麻酔をかけ、専門器具で歯石取りを行う方法です。
主に、動物病院や歯科専門医院で治療を受けられます。
- カウンセリング・診察
- 専門器具による歯石取り(スケーリング・ルートプレーニング)
- 歯の研磨(ポリッシング)
- 歯のコーティング
- 処置後のカウンセリング
全身麻酔による歯石取りのメリットとデメリットをまとめていきます。
メリット
- 犬を鎮静化で治療できるので、歯周ポケットなどの細かいところまできれいに歯石が取れる
- 治療中に犬が動くことがないので、ケガをするリスクが低い
- 歯の表面の研磨(ポリッシング)や歯のコーティングが可能なため、治療後にきれいな歯を保ちやすい
デメリット
- 全身麻酔による死亡リスクがある
- 費用が高い
全身麻酔による治療は、犬の歯石取りの中で一番治療効果が高く、獣医療に精通した専門家のもとで治療を行いますので、全体的なリスクは少なめです。
全身麻酔による歯石取りの最大のデメリットは、麻酔による死亡リスクを多少なりとも覚悟する必要があることだと思います。
犬の全身麻酔の死亡リスクは、人間に比べるととても高いです。
全身麻酔による死亡リスクの数値的な話をすると、人間の死亡リスクが約0.01%~約0.05%なのに対して、犬の死亡リスクは約0.17%ほどといわれています。
持病を持っている犬の全身麻酔による死亡リスクはさらにあがります。
無麻酔による歯石取り


麻酔のリスクを取ることなく、専門器具を使って犬の歯石取りを行う方法です。
トリミングサロンやペットショップでも取り扱いが増えてきたように思います。
- カウンセリング・診察
- 専門器具による歯石取り(スケーリング)
- 処置後のケア
無麻酔による歯石取りのメリットとデメリットをまとめていきます。
メリット
- 費用が抑えられる
- 麻酔の死亡リスクをさけられる
- 短時間の治療で済む
デメリット
- 歯周ポケットなどの細かい部分の処置ができないため、十分な治療効果を見込めない
- ケガをするリスクがある
- 処置後に歯垢(しこう)・歯石のつきやすい歯になってしまう可能性がある
無麻酔での歯石取りは、犬を安静な状態にするわけではない理由から、 数々のデメリットがあげられます。
最近では、麻酔のリスクを取ることなく気軽にできる歯石取りとして、トリミングサロンやペットショップのホームページなどで無麻酔による歯石取りをオススメしているのをよく見ます。
そんな無麻酔による歯石取りの注意点についてお話しさせてください。
ぼく個人的には、無麻酔での歯石取りはオススメしていません。
なぜなら、無麻酔の歯石取りは、処置後の状態悪化の可能性やケガのリスクが高いからです。
無麻酔での歯石取りは、犬を安静にするわけではないので、歯茎の近くや歯周ポケットなどの細かい部分に対しての処置が物理的にできません。
獣医師や犬の歯科専門医も「無麻酔での歯石取りはやめたほうがいい」と意見しているくらいです。
歯石取りの最大の目的は、犬の口内環境の改善です。
無麻酔での歯石取りは、手軽で費用も安く済ませられる分、目的を十分に達成できないデメリットがあることを理解しておきましょう。
飼い主が歯石を取る


飼い主のあなたが犬の歯石を取る方法です。
メリット
- 費用が抑えられる
- 犬とコミュニケーションをとりながらケアできる
デメリット
- 歯周ポケットなどの細かい部分の処置ができないため、十分な治療効果を見込めない
- ケガをするリスクがある
- 処置後に歯垢(しこう)・歯石のつきやすい歯になってしまう可能性がある
自分で取る方法の最大のメリットは、費用が一番安く抑えられるということでしょうか。
その反面、無麻酔による歯石取りと同じように、デメリットのほうが大きいと思います。
犬が動いてしまうことでケガをしてしまったり、思わぬ事故につながる可能性を考えると、自分で本格的に歯石を取る方法もあまりオススメできません。
犬の歯石取りの気になる費用は?


ここまでは、歯石取りの種類とそれぞれのメリット・デメリットについてまとめました。
「なるべく費用を抑えたい」とお考えのあなたに、犬の歯石取りの費用について、相場の目安をお話ししていきます。
全身麻酔による歯石取りの費用
小型犬 20,000円~50,000円
中型犬 30,000円~60,000円
大型犬 40,000円~80,000円
無麻酔による歯石取りの費用
6,000円~15,000円
自分で歯石を取る場合の費用
3,000円~10,000円
犬のサイズやどれだけ歯石がついているかといった状態によって、費用に差が生まれるようです。
動物の医療は自由診療となりますので、病院や機関によってかかる費用の違いがあることに注意しましょう。
犬の歯石取りはペット保険が使えない!?





犬の歯石取りって結構高いんだね



そうだよ!



でも、うちはペット保険に入ってるし大丈夫!



ちょっと待って!歯石取りは保険が使えないかも?
犬の治療費って、とても高い印象がありますよね。
人間のように健康保険はないし、公的な補助制度もないので、結果的に犬の治療費は高くなります。
ぼくは犬の万が一のときのために、ペット保険に入っています。
万が一の備えのペット保険ですが、犬に関する出費をすべて補償してくれるわけではないんです・・・。
ペット保険の中でも、補償の対象外になる治療や処置があることに注意しましょう。
それでは、犬の歯石取りはペット保険で補償されるのでしょうか?
インターネットやペットショップでよく見かける2社の補償内容について調べてみました。
PS保険


PS保険では、犬の歯石取り自体は補償の対象外です。
治療の一環として行われた歯石取りは補償の対象となります。
アイペットの保険


傷病にあたらないものや、予防のために行った歯石取りは、補償の対象外です。
病気やケガの治療の一環として行われた歯石取りは補償の対象になるようですね。
犬の歯石取りがペット保険で補償されるかをまとめると、『歯周病の診断がされ、その治療の一環として行う歯石取りの費用』は補償の対象になるそうです。
予防で行う歯石取りはペット保険で補償されないことに注意しましょう!
犬の歯石取りのまとめ


歯垢(しこう)や歯石の原因と、それらに潜むリスクについてご理解いただけたでしょうか?
犬の歯垢(しこう)や歯石、それらが原因となる歯周病は、放置してしまうと本当に怖いと再確認できましたね。
最悪の場合、愛犬の健康状態を大きくそこなうリスクがある歯周病ですが、重度の歯周病になってしまう前にあなたが予防することができます。
歯周病の最大の予防は、日々のデンタルケアをしっかりしていくことです。
歯周病の原因である歯垢(しこう)や歯石をケアしてあげることで、犬の健康状態をより良く保つことができますよ!
また、病院で歯石取りをしたから大丈夫ではなく、そのあとのデンタルケアをしなければまた歯石に悩むことになります。
歯磨きなどのデンタルケアを習慣化し、愛犬の健康をできるだけ長く維持していきましょう!
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