
しつけアドバイザーのがわです!
- 「犬の無駄吠えに困ってる・・・。」
- 「無駄吠え防止の首輪ってどうなの?」
- 「無駄吠え防止用首輪で犬が死ぬのか心配」
- 「犬の無駄吠えを解決して、ストレスのない生活がしたい!」
この記事では、上記のようなお悩みや疑問にお答えします。
この記事でわかること
- 無駄吠え防止用首輪の全部
- 無駄吠え防止用首輪の危険性
- 無駄吠え防止用首輪のデメリット
簡単にですが、無駄吠え防止の首輪がどういう商品か、先にまとめますね!


無駄吠え防止の首輪は、ユニット付きの首輪型トレーニンググッズです。
首輪に付いているユニットから音・振動・電気が出力されるようになっており、付属のリモコンを操作して犬に不快な刺激を与える仕組みになっています。
電気ショックカラーとも呼ばれ、犬の問題行動の矯正に使われているようです。
無駄吠え防止用首輪で犬が死亡した事例はない


無駄吠え防止の首輪で犬が死亡した事例は、現在ありません。
死亡した例はありませんが、電気ショックカラーによって犬が火傷やケガをしてしまった例は多いようです。
無駄吠え防止用首輪のメーカーは安全性をアピールしています。
ですが、利用規約にはしっかりと「犬がショック死する可能性」や「死亡や傷害の責任を追わない」ことが明記されています。
【結論】無駄吠え防止用首輪は虐待と変わらない暴力行為


ぼくは、電気ショックカラーを使った犬のしつけを虐待だと思っています。



暴力を使ったしつけは大反対です。
人間の都合で犬の習性や本能を問題行動と定義して、しつけという大義名分で犬を痛めつけて黙らせるのはちょっと短絡的すぎないですか。
そもそも、犬は吠えることでコミュニケーションを取る生き物。


「かまってほしい」
「おなかすいた」
「からだがいたい」
「ここはあぶない」
言葉をしゃべることはできませんが、上記のようになにかを伝えたいから犬は吠えてるんです。
自分に小さい子供がいたとして、泣き止ませるためにスタンガンでも使うんですか?



犬は人間の2歳児くらいの知能を持っているそうです。
人間の子どもには使わないのが当たり前なのに、犬のしつけって話になった途端、暴力のハードルが下がるのはおかしいと思うんです。
感情のままにキーボードを叩いているので言葉は荒くなってしまいましたが、ぼくの考えに共感してくれるとすごいうれしい。
無駄吠え防止用首輪を使わない方がいい4つの理由


無駄吠え防止用首輪を使わない方がいい理由をお伝えします。
- しつけの本質を学べないから
- 獣医師が推奨していないから
- 外国では、使用禁止や販売停止しているから
- 使った人が後悔しているから
しつけの本質を学べないから
電気ショックカラーを使うことで、犬のしつけの本質を学べません。
問題行動が起きたら、ボタンを押して犬を黙らせるだけだからです。



問題行動の種類が何であれ、しつけの本質を知っていればすべて自分で解決できます。
なぜ問題行動が起き、どうしたら解決できるのかを試行錯誤せず、機械で解決しようとすることに価値はありません。
臭い物に蓋をしているだけで、しつけの本質を学ばなかった結果、別の問題行動が起きた時に対処できないままが続きます。
獣医師が推奨していないから
獣医師は、電気ショックカラーを推奨していません。
埼玉県川口市にあるどうぶつの総合病院の獣医師の入交先生は「吠え癖の矯正のために電流を使うことは、体罰や虐待と言っていい」と断言しています。



電気ショックカラーで火傷した犬を診療したこともあるそう。
入交先生はアメリカに留学していた際に現地のドッグトレーナーが電気ショックカラーを使用してしつけするのを目の当たりにしていたようです。
「犬がギャンと大声をあげて飛び上がって・・・見ていられなかった」と振り返っています。
外国では使用禁止や販売停止しているから
電気ショックカラーを使用禁止や販売停止している国が増えてきています。
ペット先進国のドイツを含む欧州のESVCEでは、科学的な根拠にもとづいて、電気ショックカラーを百害あって一利なしと批判しています。
逆に、根本的な原因が放置されて問題行動が悪化するとの見解も発表しているんです。
また、アメリカの大手ペットショップPetcoでは、「見当外れで時代遅れで有害な製品」として、電気ショックカラーを販売停止に。
使った人が後悔しているから
過去に訓練所で犬のトレーニングをしていた人が、電気ショックカラーを使ったことを後悔しています。
力を持ったドッグトレーナーの指示に逆らえず、どれだけ愚かな事をしていたのか後悔し、反省しています。
- 他の犬を見ただけでパニックになるようになってしまった
- 火傷するまで電気ショックを与えられ続けた犬もいた
- 電気ショックが怖くて、一歩も動けない犬もいた
上記の例は、実際に電気ショックカラーを使ったしつけをしていた訓練所の生徒の実体験です。
無駄吠え防止用首輪のデメリット5つ


- 電流の強度を犬に合わせられない
- 不快感が無関係なものと結びつくリスク
- 電気ショックを与えるタイミングが難しい
- ストレス行動が増える
- 副作用が多すぎる
電流の強度を犬に合わせられない
犬によって個体差があるため、ジャストな不快感を調整することはむずかしいです。
結果、刺激が強すぎたり弱すぎたり、まともな効果が得られません。
電流が強すぎれば、犬は必要以上の恐怖や痛みにさらされ、余計なストレスやケガの原因となります。
逆に電流が弱すぎれば、問題行動の改善ができず、強い電流を与えるようになるでしょう。
不快感が無関係なものと結びつくリスク
電気ショックによる不快感が、飼い主が改善したい問題行動以外と結びつくリスクがあります。
他の犬を見ると吠えるのをやめさせたいのに、電気ショックに対する恐怖心で、他の犬を見ただけでパニックを起こすようになってしまった例があります。
電気ショックを与えるタイミングが難しい
不快感による行動抑制は、不快感を与えるタイミングがめちゃくちゃむずかしいです。
手軽にポチっとボタンを押すだけで犬のしつけをした気になっている素人が、完ぺきなタイミングで電気ショックを流すことができるでしょうか?
全然違うタイミングで不快感を与えてしまい、結果として犬が全然違うことを学習してしまったというオチになることは目に見えています。
ストレス行動が増える
- 泣きわめく
- 舌なめずり
- しっぽを下げる
- 通常のカラーを怖がる
- 呼吸が荒くなる
上記のような恐怖や不安に関連する行動が増える兆候にあります。
トレーニング中以外でも、犬のストレス行動が増えた事例も。
副作用が多すぎる
電気ショックカラーのような、罰を使ったしつけ方は、副作用が多くリスクが高いです。
- 攻撃性の増加
- 恐怖や不安が高まる
- 問題行動が増える
- 関係性の悪化
罰による間違ったしつけ方は、上記のように犬と飼い主の距離を広げるリスクがあります。
無駄吠え防止用首輪のまとめ


無駄吠え防止用首輪について、抑えるべきポイントは4つです。
- 無駄吠え防止首輪で犬が死亡した事例はない
- ケガや火傷のリスクは高い
- 獣医師は推奨していない
- 諸外国でも使用禁止や販売停止にする動きが強まっている
以上を踏まえ、ぼくの考えを再度お伝えします。
ぼくは、無駄吠え防止首輪のような虐待行為や暴力を使ってしつけをすることは絶対にオススメしません。



しつけとは本来、犬とのコミュニケーションのはず。
問題行動のストレスから早く逃れたいという気持ちだけで、安易に暴力行為に手を出さないでください。
愛犬との距離が離れるばかりか、ストレスがさらに増える危険性が高いです。
愛犬の問題行動にお悩みなら、暴力行為を使わず、どんな問題行動にも対応できる『しつけの本質』を学ぶべきです。
しつけの本質が学べるノウハウが気になる人は、こちらの記事も読んでみてください。
⇒暴力を一切使わない!褒めて愛犬を伸ばすしつけノウハウ『Inuversity(イヌバーシティ)』を徹底解説しました。
コメント
コメント一覧 (3件)
こんにちは。ボーダーコリーが大好き(まだお迎えしていませんが)でこちらの記事に辿り着きました。具体的な内容がとても参考になります。
さて、今日は引っ越してきた隣家のラブラドールの吠えすぎ問題行動についてご意見を伺いたく思います。隣家がうちのフェンスの向こうに越してきてもう半年以上ですが、我が家の人間が庭に出るとガーデニング中ずっと吠えつかれています。平日の日中は飼い主がいないせいで不安が多いのかも知れませんね。週末は飼い主がいるので犬は大声で怒鳴られています(これもまたこっちにとっては怖いです(苦笑))が、そんなやり方ではあまり効き目は無いですよね。
明らかに私のことをフェンスの間から呼ぶ感じに悪態をつく黒ワンちゃん。不快ながらにも何かメッセージも感じます。親しくなれば落ち着くのではないか、などと飼い主を介した平和的な方策を頭の中でずっと考えてしまいます。隣家やカウンシルに苦情を入れて犬に不当なしわ寄せが行くことを避けたいです。お考えを聞かせていただけたら嬉しいです。
コメントありがとうございます。
文章から、maimai様がとても思慮深く優しいお人なのだなと感じました。
詳しくお話しすると長くなりそうなので、私の考えを完結にまとめます。
・犬を怒鳴るしつけは意味ないどころか逆効果
・飼い主や人とのコミュニケーション不足
・お隣さんの協力ありきですが、ラブと仲良くなる方法を検討する
以上です。
文章から察するに、お隣さんは犬とのコミュニケーションやしつけがあまり得意ではないように
感じました。
おっしゃる通り、苦情のような形で申し出たとして、
「犬が悪い」という思考になりそうな気がします。
まずは、犬がこちらに好意的になるような方法を模索してみると
よろしいかもしれませんね。
私ならば仲良くなる方法で解決できれば、三方良しで収まるのかなと考えました。
ご参考になりましたら幸いです。
早速に有難うございます! アドバイスしていただいたので、自信を持って仲良し作戦を実行したいと思います。つたない英語(←犬のオーナー)&つたない犬語を駆使して頑張ってみます。